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5つ視点:チーム

皆さんの職場に「チーム」はありますか?

変化のスピードが速く、不確実性の高い現代において、組織はいか
に高い専門性をもち、少ない人数で最大の成果を挙げていくかが求
められています。今、その組織の能力を高めるために「チーム」と
いう概念が改めて注目されています。
今回は、その「チーム」について説明をしていきます。

1.21世紀の組織は「チーム」の集合体である
2. 効果的なチームに必要な3大要素は、「明確な目標・方針」
「共有されているプロセス」「ダイナミックな人間関係」の3つ
3.真のチームは、個人も組織も輝かせる

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1. 21世紀の組織は「チーム」の集合体である
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チームについて、コンサルタントのカッツェンバックは、「ある特
定の目的のために、多様な人材が集まり、協働を通じて、相乗効果
を生み出す少人数の集合体」と定義しています。

現在のような環境下で高い成果を出していくには、多様なタレント
が、スピーディーで豊富かつ質の高いコミュニケーションを図り、
それをつむいでいく必要性があります。
しかし、中央集権型の体制でこれを行うことは極めて難しいことで
す。
大きな集団ではなく、もっと小回りのきく小規模なチームで組織を
運営してこそ実現性が高まるのではないでしょうか?

例えば、
経営陣はマネジメント「チーム」。
部門もそれぞれがひとつの「チーム」。
部門の壁を超えた、様々なプロジェクト「チーム」。
これらの集合体が組織であるという考え方です。

スポーツ界でいうと、千葉ロッテマリーンズの監督ボビー・バレン
タイン氏がその重要性を認識し、05年に体現しています。
またビジネス界ではIBMのCEOパルミサーノ氏が、「チーム」と
いう言葉を常に発し続け、組織の能力を最大化させようと試みてい
ます。


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2. 効果的なチームに必要な3大要素は、「明確な目標・方針」
「共有されているプロセス」「ダイナミックな人間関係」の3つ
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(1)明確な目標・方針
(2)共有されているプロセス
(3)ダイナミックな人間関係

最大の成果を上げる「チーム」を効果的に機能させるにはこの3つ
が極めて重要です。

(1)明確な目標・方針
明確な目標・方針が「ある」。これでは十分ではありません。
メンバー全員がチームの目標や方針を同じ目線で捉えている必要が
あります。それに加え、具体的に目標が到達されているゴールのイ
メージまで共有されれば、メンバーのエネルギー・レベルもさらに
高まります。

(2)共有されているプロセス
「物事をどのように進めているのか」を共有し、実行への納得感を
高めていきます。進め方が共通化されることで作業効率も上がりま
す。
例えばGEでは、仕事の進め方が共通化されていることで、知らな
い社員同士が集まっても、すぐに作業にとりかかることができる状
態が作られています。

(3)ダイナミックな人間関係
それぞれのメンバーの特性を十分理解し、その多様性を認め合い、
生かしあえる環境を作ることが重要です。

チーム作り・チーム運営には、常にこの3つを意識し、留意して働
きかけることが欠かせません。

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3.真のチームは、個人も組織も輝かせる
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上述の3要素が実現することで、当然ながら組織の成果が高まって
行きますが、それに加え、真のチームの存在は「個人の成長の機会」
にもつながります。

高い目標達成意欲を持っていれば、メンバーは「成果」に、よりこ
だわるようになります。そして成果の実現のためにメンバーそれぞ
れが専門性を発揮し、相互に刺激し合い、パフォーマンスを高めよ
うとします。そのための建設的なプレッシャーもかかって行きます。
またメンバー同士が互いを尊重する高い信頼関係に基づき、個々の
パフォーマンスに対して健全なフィードバックが為されます。そし
てチームとしての成果に対しても十分な振り返りが行われるように
なるのです。
これらの機会を通じて、
「メンバーが自身の成長を実感し」
 ↓、
「その成長がまたチームへのコミットを高める」
という良いサイクルを廻りはじめれば、個人も組織も輝き続けることがで
きるのです。
(PFCコンサルタント・吉村浩一)